介護業界のいま

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支援をいやがる一人暮らしの高齢男性の気持ちとは?介護士は何ができる?
(2016年2月4日)


最近増え続けている、うつなどの気分障害を持つ高齢者。利用者の支援をしていても、もしかしてうつ? と思うことがあるかもしれません。2016年1月、千葉大学などのグループが、高齢者のうつからの回復には、人とのつながりが決め手になるという研究結果を発表しました。

また、一人暮らしでいつも一人で食事をしている高齢の男性は、誰かと一緒に食事をしている人に比べて、2.7倍もうつになるリスクが高いこともわかっています。こうした研究結果から、一人暮らしの高齢者への支援の重要性が、改めて認識されることになりそうです。

一人暮らしの高齢者、特に男性の一人暮らしの場合、支援に入ろうとしても関係をつくっていくのが難しいことがあります。男性は人に頼るのが苦手な人が多いもの。要支援の一人暮らしの男性が、どのようにしてサポートを受け入れるようになるかの研究では、日常生活上の困難を感じても、「人はあてにできない」と思い、できる限り自分で対処しようとしていることがわかりました。

研究に協力した14人の男性たちは、「一人暮らしを支える安心感」 「自分の生活ペースを守りたい」 「家長としての役割を果たしたい」 「今は自立できているという自負心」 「自立していたいという望み」から、一人暮らしを継続したいと考えています。

つまり、「自分一人でできる」というプライドが支えになり、実際、「一人でできている」という事実が一人暮らしを継続させているわけですね。また、家長として家を守り続けたいという思いは、男性ならではだと、この研究では指摘しています。支援に当たるときには、その人が大切にしているそうした思いにも配慮できるといいですよね。

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