ホームヘルパー

License----介護の資格

ホームヘルパーの資格とは?

「ホームヘルパー」と呼ばれている資格は、「ホームヘルパー(訪問介護員)養成研修」の修了者に与えられる認定資格。国家資格ではなく「公的資格」です。厚生労働省が認定した事業者による所定の研修を受けると、試験なしで修了認定が受けられます。ホームヘルパーには、家族介護者向けの3級、介護職の入口的資格である2級、リーダーとなるヘルパー養成の1級の3つがあります。2級、3級研修は、研修を受講するのに年齢制限や資格などの条件は特にありません。総合学習で3級研修を学んでいる中学校もあります。

ホームヘルパー2級とは?

どんな内容?

介護職になるための基礎的な資格。介護の基本的な知識、社会福祉の基本的な理念、医学的な知識、高齢者や障害者の心身状況やホームヘルパーとしての考え方、家政や調理、そして食事、排泄、移動などの介助方法、介護計画の作成などについて学びます。研修の時間数は、講義58時間、実技講習42時間、施設での介護実習など、施設や訪問介護事業所での実習が30時間の計130時間です。

どこが主催?

2級の研修は、自治体、三幸福祉カレッジニチイ学館、などの養成研修事業者などで実施しているほか、専門学校や大学で、福祉学科等を卒業すると介護福祉士や社会福祉士の受験資格取得と同時にヘルパー2級修了資格が得られるコースもあります。

主催者による違いは?

自治体主催の研修と研修事業者の研修の違いは、一つは受講料。自治体が3~6万円程度なのに対し、研修事業者の研修は10万円弱が多いようです。次に受講期間。自治体は平日週2~3回程度通学して5~6ヶ月程度で修了するのに対し、事業者はすべて通学で学ぶコースは減少傾向。半分程度は自宅学習と通信添削で学び、介護実技等をスクーリングで学ぶというやり方が中心。平日ほぼ毎日スクーリングに通って1ヶ月半程度で修了できるコースや土日受講で3ヶ月程度のコースなど、コース設定が豊富です。
研修事業者の場合、施設等への実習を土日中心に行える、欠席した際に振り替え受講ができるなど、働いているかたも受講しやすいコースもあります。
最後にもう一つ。研修事業者では、就労相談を行っている点が自治体の研修との大きな違いです。介護事業を行っている事業者が実施している養成研修の場合、自社事業所への就職を受け入れている場合も多いですし、自社に就職して一定期間就労したら受講料の一部~全額が返還されるというケースもあります。

どんな仕事ができる?

訪問介護事業所でホームヘルパーとして働くことができるほか、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホームなどの施設で介護職員として働くことができます
※ 施設の介護職員には介護保険制度上、資格は求められていないが、ホームヘルパー2級を修了している方が就職には有利。

ホームヘルパー1級とは?

どんな内容?

1級研修は、ホームヘルパーの中でもリーダーとなる人材育成のための研修。自治体により異なりますが、多くの自治体では2級研修を修了後、1年以上実務経験があるかたを対象としています。研修の内容は、高齢者や障害者福祉の制度とサービス、医学や心理的援助についての知識、チームケアの考え方と実践、障害者、高齢者の介護の方法と実践、認知症についての知識と介護方法など。
2級研修が基礎的な介護の知識や技術を学ぶのに対し、1級研修では、基礎的な知識・技術を持っている方を対象に、より深い知識、新人ヘルパーの教育や他の職種との連携などより高い視点に立った仕事ができるよう養成していく内容になっています。研修の時間数は、講義が84時間、実技講習が62時間、実習が84時間の計230時間です。

どこが主催?

三幸福祉カレッジニック教育講座など、2級研修を実施している研修事業者の一部が行っています。2006年に「介護職員基礎研修」(後述)がスタートしてから、1級研修を取りやめる研修事業者が出ています。受講料は18~20万円程度です。

ホームヘルパー1級研修と介護職員基礎研修はどちらを受講すべき?

「介護職員基礎研修(基礎研)」は2006年にスタートした新しい研修。1級研修より上位の資格とされています。無資格未経験で受講すると500時間もかかりますが、ヘルパー1級、2級修了者は、受講が免除になる時間数がかなりあります。特に、実務経験が1年以上ある2級修了者は150時間の受講で修了可能。施設等での実習も免除されます。受講料も17万円前後と1級研修より安いので、1級研修よりは基礎研を受講することをお勧めします。ただし、2級研修は修了したけれど実務経験がなく、1級研修受講に実務経験が不要な自治体で受講する予定のかたは1級研修を受講する方が有利です。

どんな仕事ができる?

訪問介護事業所で「サービス提供責任者」として勤務することができます。「サービス提供責任者」は2級研修修了者であれば実務経験が3年以上求められます。なお、前述の介護職員基礎研修修了者も「サービス提供責任者」になることができます。もちろん、ホームヘルパーや施設の介護職員として勤務することもできます。1級研修修了者は、2級修了者に比べると常勤で採用されやすいようです。

ホームヘルパー3級とは?

どんな内容?

家庭での介護に役立てるための介護の基礎知識を学ぶ研修。社会福祉に関する基礎的な知識、ホームヘルプに関する知識、医学、心理的援助に何する知識などを学びます。教室での講義が25時間、受講生同士で介護実技をやってみる実技講習が17時間、デイサービスなど在宅介護サービスの現場を見学する実習が8時間の計50時間。ほんのさわり、という感じです。

どこが主催?

3級の研修は、自治体や公共団体主催で行われています。介護保険制度では2009年3月末で3級修了者の提供するサービスには介護報酬が支払われなくなったことから(経過措置あり)、研修事業者では3級研修は行っていません。自治体の中にも、養成を中止したところもあります。

どんな仕事ができる?

3級研修で訪問介護事業所のホームヘルパーとして働くことはできません。施設で介護職員として働くことはできますが、3級研修を修了していることが有利になることはありません。 介護の仕事に就くなら、2級以上の研修を修了することをお勧めします。

※経過措置 現在、ホームヘルパー3級修了資格で働いているホームヘルパーが提供する訪問介護サービスについては、2010年3月末までにホームヘルパー2級以上の資格を取得することを前提に、特例的に介護報酬が7割支払われることとされている。< /span>