介護業界のいま

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軽度者向けの訪問介護が変わる?「生活援助」の仕事がなくなるかも?
(2016年2月11日)


いよいよ来たか――。介護関係者からそんな声が上がったのが、2016年1月下旬の報道です。読売新聞の見出しには、「介護保険、調理など軽度者向けサービス見直しへ」の文字が踊りました。要介護1・2の人に向けた訪問介護(ホームヘルプ)のうち、調理や買い物などの生活援助サービスを、介護保険から切り離す検討をするというのです。

この方向性はかなり前からささやかれていたもの。2015年秋には、財務省から社会保障改革の工程表も発表されています。 同じようにずっとささやかれていた、要支援者の一部サービスの切り離しが実現したことから、今回の検討も現実となる日はそう遠くないように思われます。

ところで、軽度者は実際、どれぐらい生活援助サービスを利用しているのでしょうか。 要介護度別に、利用する訪問介護の内容割合を調べたデータがあります。それを見てみると、訪問介護サービスの中で、生活援助のみを利用している人は要介護1の利用者のうち65.8%、要介護2では55.5%となっています。

生活援助を利用する割合は、要介護度が高くなるにつれて減っていき、身体介護を利用する割合が高まっています。つまり、要介護度が軽い方が、生活援助へのニーズが高いということ。軽度要介護者は生活援助のサービスで生活を支えてられている、とも言えそうです。

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