介護業界のいま

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「近所にいい病院はない?」と利用者に聞かれた時、介護職が気を付けること
(2016年3月3日)


日本人は、“大病院信仰”が強いと言われていますよね。高度な検査機器があり、有名な医師がいる大病院にかかる方が安心。そんな考え方です。しかし、2016年4月からは診療報酬改定により、そんな考え方での受診がしにくくなります。紹介状なしで大病院を受診すると、診察料以外に初診で5000円以上、再診で2500円以上の追加料金を徴収されることが決まったからです。ちなみに大病院とは、病床数500床以上の病院や、大学病院などの特定機能病院を指しています。

実は、今回設定されたような「追加料金」は、今もあります。初診で平均約2100円、再診で約1000円が徴収されています。しかし、この金額では大病院信仰を打破することができなかったのでしょう。大幅に引き上げられることとなりました。

大病院には、より重い病気を持つ患者に対して高度医療を提供するという役割があります。大病院でなくても診ることのできる軽度の患者がたくさん受診しては、本当に高度な医療が必要な患者が必要な医療を受けることができなくなってしまいます。この追加料金の設定で、安易な大病院受診を減らそうというわけです。

身体の不調を感じたときには、まずは地域のかかりつけ医に診てもらう。そして、かかりつけ医がより高度な検査や治療が必要だと判断した際には、かかりつけ医の紹介状を持って大病院を受診する。5000円以上の追加料金の設定によって、そんな流れをつくろうとしています。

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