介護業界のいま

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コロナ感染不安で家に閉じこもり、フレイルや認知症リスクが高まる高齢者。その実態と対策は?
(2021年4月15日)


テレビ漬けになり感染不安を募らせる高齢者

新型コロナウイルスは、感染力の強い変異ウイルスが広がり、収束がますます見えなくなっている。感染予防のための自粛生活はすでに1年以上。早くから、「高齢者は感染すると重症化する」と、繰り返しアナウンスされたため、外出を控え、家に閉じこもっている高齢者は今も少なくない。

それまで利用していたデイサービス(通って利用する介護サービス)をやめる。買物にも散歩にも、友人との会食にも行かない。ずっと家にいて、「今日の感染者数は○人」「感染力の高い変異ウイルスが広がっている」といった、コロナ関連情報をテレビで見続ける。

そんな生活を続けると、どうなるか。「コロナは怖い」という意識が日々、強化され、不安が募っていく。感染を恐れ、外出へのハードルがますます高くなる。運動する機会も、人と接して会話する機会も減り、気持ちが塞ぎ込んでいく……。

在宅より深刻な施設高齢者の機能低下

中には、不眠になったり、生活のリズムが乱れてしまったり、うつが心配される状態の人もいると、香川県高松市で訪問看護ステーションを運営する、作業療法士の石浜実花さんは指摘する。

「機能の低下が目立ち、ひとりで歩けていたのに歩行器が必要になったり、転倒の回数が増えたりしている高齢者は多いですね。寝ている時間が長くなって、幻覚症状が出たり、床ずれができたりしている人もいます」(石浜さん)

在宅の高齢者以上に深刻なのは、面会や外出などが中止になっている施設入所者だ。

「昨年はまだ、『早く外出したい』という声が聞かれていましたが、今は外出しないのが当たり前になってしまって。目標や希望を持てず、意欲が低下しているのを感じます」(石浜さん)

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