介護業界のいま

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私の親、もしかして認知症?――傷つけてしまう言い方、気をつけたい接し方とは?【#令和サバイブ】
(2021年7月22日)


認知症の不安抱く親の気持ち、2タイプに大別

親が認知症かも?と思ったとき、親自身もその不安に駆られていることは多い。そんなときには、不安をあおり、親が傷つくような対応は避けたい。子ども世代は何に気をつけ、どんな接し方を心がければいいだろうか。親と子ども、それぞれ大別される2つのタイプを紹介しながら、解説する。

高齢になった親と接していて、こんなことはないだろうか。

親に何度も同じことを聞かれ、「え? それ、この前伝えたよね?」と答えることが増えた。通帳やサイフ、保険証などがないと言って、親が家の中を探し回る姿をよく目にするようになった。久しぶりに実家に行き、キッチンの戸棚をあけたら焦げた鍋がいくつもあった――そして、ふと頭をよぎる。

「うちの親、もしかして認知症……?」

不安になって、「早く病院に連れて行かなくては」と考える人もいるだろう。ただ、そのときの声かけや対応によっては、親を傷つけたり、親子関係が悪くなったりすることもある。「もしかして認知症」段階の親への接し方には、配慮が必要だ。

訪問によるリハビリテーションを提供している理学療法士等のリハビリ職には、「訪問看護ステーション」に所属している人が多数いる。そうした「訪問看護ステーション」所属のリハビリ職を閉め出すような下記の制度改正案が提示されているからだ。

筆者は、神経内科クリニックで心理士として勤務し、認知症の初期診断を受けた方を対象に、この病気とどう付き合っていくかについて一緒に考える講座を担当している。その経験から、まず、親がどんな気持ちでいるのかを考えてみたい。

この段階では、親自身も記憶力や注意力などの認知機能の低下に気づいていることが多い。そして、当然、子ども世代以上に不安を感じている。

自分自身の認知機能の低下に気づいている親たちの対処のタイプは大きく2つに分かれる。 多いのは、自分がどのような状態にあるかを「明確にしたくない」タイプだ。 問題ないとわかるなら受診して安心したい。しかし、もし「認知症の始まりだ」と医者から突きつけたら、と考えると怖い。

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https://news.yahoo.co.jp/byline/miyashitakumiko/20210722-00247030/